【ニューデリー】今年初4ヶ月(2003/4-7)のエアコン販売は10～12％の成長を見たが、例年同期間には売上げがピークに達することから、通年で目標とする25％の成長を達成することは、ほぼ不可能になった。
ビジネス・スタンダードが9月2日報じたところによると、Voltas LtdのK D Virmani重役(GM)は、「エアコン業界がかき入れ時とする4月にトラック運送業者が20日にわたるストライキを行ったこと、また全国売上げの45％を占める北部地区の5月の気温が不十分だったことから、今年度予算に盛り込まれた消費税減税の効果は、ゼロに帰した」と語った。同氏によると、消費税減税はネットにすれば、最高小売り価格(MRP)の3.6％に過ぎず、極めて小幅なものと言える。
LG Electronics India Pvt Ltdのエアコン部門主任Salil Kapoor氏も「消費税率の32％から24％への8％ポイントの引き下げは極めて小さい。政府はその一方で小売価格(RSP:retail sale price)の値引き(abatement)許容範囲も40％から35％に縮小した。ＬＧは売上げ目標を達成したが、天候も不調だったことから少なからぬプレヤーは、目標を実現できなかったものと見られる」とコメントした。
エアコン業界筋によると、値引き許容範囲の縮小を配慮した後の消費税減税の効果は、キャパシティー1トンのルーム・エアコンの場合500ルピーに過ぎないと言う。