【コルカタ】西ベンガル州政府食品加工産業園芸局(department of food processing industries and horticulture)はHaldia/Malda/Siliguri/Kolkata (Santoshpur)/Murshidabad/Howrahにフード・パークを設ける計画だ。
ビジネス・スタンダードが8月29日報じたところによると、インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industries)が主催した『東部諸州農村における刷新と起業(Rural innovation and enterprise in eastern states)』と題するセミナーの席上、西ベンガル州政府のSailen Sarkar食品加工・園芸部長は以上の計画を明らかにした。
それによると、Haldiaにおけるフード・パークの開発は、ハルディア開発局(HDA:Haldia Development Authority)が、Kolkataのそれは食品加工協会(FPA:Food Processing Association)が、Siliguriのそれはシリグリ・ジャルパイグリ開発局(SJDA:Siliguri Jalpaiguri Development Authority)が、それぞれ担当する。Malda/Murshidabad/Howrahに関しては、州政府は異なる民間企業3社と個別に、合弁方式によりフード・パークを開発する可能性を協議している。
農村部における事業の主要な阻害要因としては、不十分なインフラ、訓練施設の不足、技術者の不足、技術に対する認識の欠如、マーケッティング機会の欠如等が挙げられ、投資家は、単独にしろ、合弁にしろ、農村部への投資に消極的姿勢を見せている。このため西ベンガル州政府は食品加工に照準を合わせた工業団地“フード・パーク”を開発することを思い立った。何故なら農業ベースの食品加工産業が離陸するには、地元における原料の安定供給が確保されねばならないからである。フード・パークは、冷蔵施設、倉庫、包装センター、汚染制御補助施設、品質管理研究所等の共同施設を装備する。
州政府はまた食品加工領域における農村起業精神の醸成も計画、啓蒙活動を開始するとともに、商業会議所や非政府組織(NGO)に農村地域に食品加工訓練施設を設けるよう呼びかけている。この種の活動に対して州政府は財政支援を提供する。州政府は既にNGOを通じて異なる地域に9つのそうした施設を設けていると言う。