2003-08-29 ArtNo.31856
◆Bajaj/Yamaha、TVSの2ストローク・バイクに集中砲火
【ニューデリー】インドの月間8万~9万台のエントリー・レベル・モーターサイクル市場におけるシェア拡大を目指すBajaj AutoとYamahaは、TVS Motorのエントリー・レベル2ストローク・モーターサイクル“Max 100R”に照準を合わせ、プリント・メディアを動員し集中砲火を浴びせている。
エコノミック・タイムズが8月28日報じたところによると、TVSモーターは、4ストローク・バイク“Victor”の販促に力を入れる一方、インド国内では唯一依然として2ストローク・バイクを製造・販売している。
BALはその広告キャンペーンの中で、『高額、低燃費の2ストローク・バイクと、低価格、高燃費のモーターサイクルのどちらをお望みですか』と問いかけ、Bajaj BoxerとTVSのMax 100Rを比較している。リッター当たり87キロの走行距離と4ストロークのアルミ・エンジンにハイライトを当て前者を推奨する一方、後者に関してはカスト・アイアン・エンジン搭載のみを明記、リッター当たりの走行距離には触れず、前者の2万6990リピーと後者の2万9990ルピーの価格の相違を対比している。
ヤマハは、TVSモーターを名指しにはしていないが、『100cc2ストローク・バイクに7.6bphのパワーとリッター85キロの走行距離を保証できるだろうか』と問いかけ、同社の4ストローク・バイク“Crux”はそうした全てのアドバンテッジを提供すると述べている。ヤマハは最近、Cruxの価格を3万5394ルピーから3万2990ルピーに引き下げた。
TVSモーターのVenu Srinivasan会長兼MDは最近の記者会見の席上、他社の4ストローク・エントリー・レベル・バイクの攻勢により、同社の2ストローク・バイクのマージンが圧力を受けていることを認めた。
BALは、攻撃の照準をTVSに合わせているが、その実、今日の価格戦争は、マーケット・リーダー、Hero Hondaが同社のエントリー・レベル・モデル“CD Dawn”の価格を3万899ルピーに引き下げたことに端を発している。
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