【ニューデリー】カルナタカ州Bangaloreに400クロー(US$8723万)を投じてトランスミッション製造施設を建設中のトヨタは、別にエンジン製造施設を設ける可能性を検討している。
ビジネス・スタンダードが8月26日伝えたところによると、Toyota Kirloskar Motor India Ltd(TKMIL)のK K Swamy重役(副MD)は同紙に以上の消息を語った。それによるとインドはタイや中国等の急成長する開発途上国に比べてもコスト競争力を備えていることが明らかになった。トランスミッション製造施設は、タイを推奨する強力な主張が存在したにも関わらず、インドに設置する方針が決まった。トヨタは、インドにおけるエンジン製造案も、タイに比べ顕著なコスト・アドバンテッジを有することに気付いた。しかしエンジン製造施設建設の可否は、依然として国内市場における販売ボリュームに依存している。
Swamy氏は、トヨタがインド・タイ自由貿易協定を利用し、タイからエンジンを輸入し、インドからトランスミッション及び他のコンポーネントをタイに輸出することを計画しているとの説を退けたが、業界観測筋は、トヨタがインド・タイ自由貿易協定の最大の恩恵を享受するものと見ている。現在、トヨタはタイから25%の関税を支払ってエンジンを輸入しているが、自由貿易協定が結ばれれば、同関税率は5%に下降する。同様にトヨタはインドで生産したトランスミッションを既存の30%ではなく、やはり5%程度の低関税を支払うのみでタイに輸出できる。ちなみにタイの乗用車市場はインドを上回る。
Swamy氏によると、インド市場も急速に成長しており、TKMILは乗用車販売の30%の成長を経験した。このため200~300クロー(US$4361万-6542万)を投じ、年産7万5000台のキャパシティーを追加することを計画している。TKMILは、現在多用途車Qualisとカローラをカルナタカ州のBidadi工場で製造、別にカムリを輸入販売している。TKMILはクオリスとカローラの生産ラインを利用して多用途車新モデルを製造することも計画していると言う。