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2003-08-29 ArtNo.31850
◆アルミ製造能力拡張でか焼石油コークスの世界需要拡大
【ハイデラバード】アンドラプラデシュ州Hyderabad拠点のか焼石油コークス(CPC:calcined petroleum coke)及び電力生産会社、Rain Calcining Ltd (RCL)は、アフリカ/西アジア/欧州/インド等の地で向こう2、3年間に既存アルミニウム精練施設の拡張が準備されていることから、この機に乗じCPCの生産能力を拡張する計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月28日、RCLの株主に対する回状を引用し報じたところによると、CPCの75%はアルミニウム産業により、残りの25%は二酸化チタン/黒鉛等、その他の冶金産業により消費されている。このためアルミニウム産業が、CPC産業の成長を引き続き牽引する見通しだ。
CPCの価格はアルミニウム産業の動向に依存している。西側諸国におけるCPC需要は1997年の906万トンから2000年の950万トンに拡大した。米国太平洋北東地区の複数のアルミ製錬所が電力料の値上がりで操業をストップしたことから、2001年の需要は低下したが、2002年には2000年の水準まで回復した。世界経済の動向から今年の需要は昨年比4%の伸びが予想され、向こう数年間も4~5%の成長が見込まれる。これはアフリカ、西アジア、インド、そして欧州において複数のアルミ製錬所が設備能力の拡張を計画しているため。
Astral Calcinerが年産40万トンのCPC製造施設をロッテルダムに建設する計画は、目下立ち往生しており、その最終的帰趨は今年末に明らかになるものと見られる。またバーレインにおけるAlba Calcinerの年産40万トンの施設も目下のところ50%の稼働率で、内部需要に応じているに過ぎないと言う。
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