SEAnews 2003-08-25 ArtNo.31820

【ムンバイ】インドの国内電気産業は、一部部門の不振に関わらず、2002－03年第1四半期に全体として9％の比較的好調な成長を記録した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月22日、インド電気・電子製造業者協会(IEEMA:Indian Electrical and Electronics Manufacturers Association)のデータを引用し伝えたところによると、回転機(rotating machine)／ケーブル／変圧器部門は、送電ケーブル及びＨＴモータとともに電機産業全体の成長を牽引した。
配電用変圧器(distribution transformer)が顕著な成長を見た反面、公益事業会社の資材調達が減速したことから電源トランス(power transformer：-11%)と電気メーター(energy meter)はともにマイナス成長を記録した。また財政難の各州電力局(SEB)が機材の購買に際して低い優先順位をおいたことから蓄電器の販売もマイナス成長にとどまった。
第1四半期の成長は主に内需により牽引された。とは言え同業界の過去3年間の輸出は4500クロー(US$9.775億)をマークした。
目下、電気産業が直面する問題としては、銅、電磁鋼(electrical steel)、絶縁材等の原料に対する輸入税率が、電気完成品の輸入税率を上回ることが挙げられる。こうした税制構造は、国内で生産するより、外国から完成品を輸入することを奨励するに等しく、同業界の成長を阻害すると言う。