【ニューデリー】今年初4ヶ月(2003/4-7)の乗用車販売台数は昨年同期に比べ32.5%アップ、同期の輸出は84.76%成長した。こうしたブームに乗じ自動車メーカー各社は生産ボリュームを拡大、一部のメーカーは設備能力の拡張に乗り出している。
ビジネス・スタンダードが8月22日伝えたところによると、インド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)は今年通年の成長率を昨年の6%を上回る10~15%と予想している。
マーケット・リダーMaruti Udyog Ltd(MUL)は、これまで遊休していた第3組み立てラインも戦線に復帰させており、Hyundai Motors Indiaは昨年の2交替12万台の生産態勢を15万台に引き上げ、2004年末までに年産25万台のペースに乗せる計画だ。
Toyota Kirloskar MotorのK K Swamy重役(副MD)は、同社は目下フル操業態勢を敷いているが、向こう2年間に200~300クロー(US$4344万-6517万)を投じて年間7万5000台の生産ラインを増設、需要の拡大に応じると語った。
Honda Siel Carsのスポークスマンによると、ウッタルプラデシュ州のGreater Noida工場は2交替により年間3万台を生産できる。現在の稼働率は50%強だが、今年通年の稼働率は顕著にアップする見通しだ。同社はまたコンパクト・カーの導入を検討しており、その際には稼働率は一層引き上げられる。
Ford IndiaのVinay K Piparsania副社長によると、年産能力5万台の同社工場の稼働率は、Ikonの輸出の伸びにより上昇するものと見られる。今年と来年は新モデルが投入されるため、キャパシティーを拡張する必要も生じそうだ。
最近グジャラート州Halol工場に第2シフトを導入したGeneral Motorsは、600クロー(US$1.3億)近くを投じ同工場の生産能力(6万台)を拡張、一連の新モデルを紹介する計画をこのほど発表した。