2003-08-22 ArtNo.31814
◆Bharat Bio、ストレプトキナーゼ製造販売ライセンス取得
【ハイデラバード】アンドラプラデシュ州Hyderabad拠点のBharat Biotech International Ltd (BBIL)は、インド薬品監督総監(DCGI:Drug Controller General of India)から遺伝子組み換え血塊熔解剤ストレプトキナーゼ(streptokinase)の製造・販売に関する商業ラインセンスを授与された。
ビジネス・スタンダードが8月19日伝えたところによると、BBILのKrishna M.Ella会長兼MDはこのほど以上の消息を明らかにした。それによると、同社はインドで最初に遺伝子組み換えストレプトキナーゼを製造、一般にも手の届くストレプトキナーゼを提供できるようになる。
BBILは米国食品薬品局(FDA:Federal Drug Administration)及び英国薬品庁(MCA:Medicines Control Agency)の基準を満たす専門の生産・製剤・包装施設を保持しており、既に2000年に米国で製法特許を申請した。
BBILの遺伝子組み換えストレプトキナーゼは、遺伝子的に操作されたエシェリヒア・コリー(Escherichia coli:大腸菌)から抽出されたタンパク質で、急性心筋梗塞(acute myocardial infarction)/深部静脈血栓症(deep vein thrombosis)/動脈閉塞症(arterial occlusion)/肺塞栓症(pulmonary embolism)治療の初回処方薬として用いられる。
市場規模は50クロー(US$1086万)前後と見積もられ、新製品は来月発売される予定だ。これまで同製品は輸入に依存して来たが、独自製法により国内生産することにより、コストをカットできる。遺伝子組み換え製品は、非遺伝子組み換え製品に比べ、多くの優れた特徴を備えている。その1つは過度な出血を伴わないこと。
新製品の開発コストは30クロー(US$652万)。科学技術局(Department of Science & Technology)傘下の技術開発局(Technology Development Board)から11クロー(239万)、State Bank of India (SBI)から7クロー(US$152万)の資金援助を得、残りは内部資金で賄った。
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