2003-08-22 ArtNo.31812
◆家電会社BPL、部品ビジネス統合し、戦略パートナー誘致
【バンガロール】TPG Nambiar氏に率いられる地元家電大手BPLグループは、コンポーネント・ビジネスを統合するとともに、戦略パートナーを呼び入れ、ビジネスをスケール・アップする。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月20日報じたところによると、これは消費財製造事業の後方統合化を通じたグループの成長加速戦略の一環で、BPLは向こう3年間にコンポーネント・ビジネスだけで1500クロー(US$3.26億)の年間売上げ実現を目指す。同部門は2001-02年には815クロー(US$1.77億)の売上げを達成した。
コンポーネント・ビジネスの統合には、傘下の上場、未上場企業5社が関係しており、これらにはBPL Engineering Ltd/BPL Display Devices Ltd/Electronics Research Ltd、そしてグループの旗艦BPL Ltdの自動化部門とプリント基板(PCB)部門が含まれる。統合は、段階的に進められ、公開/非公開会社の合併も含まれることから、法廷手続きも必要になる見通しだ。BPL LtdのAjit Nambiar会長兼MDによると、統合計画には製造事業への大型投資が伴う。ビジネスの相互補完関係に照らしてグループ事業の一部が統合・整理されるが、その有り様は誘致される戦略パートナーにも依存する。
目下、コンポーネント・ビジネスのパートナーを物色、交渉を進めているが、単なる出資パートナーではなく、最適な戦略パートナーが得られるなら、ビジネスは劇的に拡大するものと予想される。統合された後のコンポーネント・ビジネスは、消費者用電子産業、自動車、テレコム機器産業のニーズに応じることになる。
コンポーネント・ビジネスの統合計画は、グループの債務再編計画やブランド・ビジネス領域におけるサンヨーとの合弁交渉とは別個に進められる。
OE顧客のシェアは国内コンポーネント・ビジネスの60%以上を占めることになる。またシャーシー、電子部品、コンプレッサーを欧州市場に輸出する計画だ。目下、欧州諸国のメーカーはこれらを中国とトルコから調達しているが、同社の製品価格は欧州サプライヤーのそれを下回り、大部分の高付加価値製品に関しては価格も品質も中国と肩を並べていると言う。
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