2003-08-22 ArtNo.31804
◆スポンジ・アイアン・インディア民営化に21社が関心表明
【ハイデラバード】アンドラプラデシュ州拠点のSponge Iron India Ltd (SIIL)の100%政府持分売却入札には、21社が入札意向書(EOI:expressions of interest)を提出した。
インディアン・エクスプレスが8月20日伝えたところによると、インド政府はSIILの100%持分と経営権を戦略的投資家に売却する計画で、政府持分処分局(DOD:department of divestment)の最近の入札募集に対し、スチール及び合金メーカー合計21社がEOIを提出した。これらの企業にはNava Bharat Ferro Alloys Ltd (NBFAL)、Monet Ispat、Vinayak Steel、Ispat Industries等が名を連ねているもようだ。SIIL及び民営化アドバイザーを務めるAF Fergusonは、以上の消息を確認したものの、EOIを提出した企業の名称を明らかにすることを避けた。
少数部族の抵抗や与党全国民主連盟(NDA)の一翼も担う平等党(SP:Samata Party)が州政府を相手取って起こした鉱業リース権訴訟において最高裁が1997年にリース権を無効とする判決を下した経緯が有るにも関わらず、こうした旺盛な反応が得られた点について、観測筋は、最近の鉄鋼価格の高騰と過去2年間のSIILの好調が業績を指摘した。同筋によると、EOIを提出した企業は、鉄鋼価格が引き続き上昇基調を辿ると強気な見通しを抱いているものと見られる。
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