2003-08-20 ArtNo.31789
◆Twinstar、Sterlite持分を75%に引き上げ申請
【ニューデリー】モーリシャス拠点の海外法人(OCB:overseas corporate body)、Twinstar Holdings Ltd(THL)は外国投資促進局(FIPB:Foreign Investment Promotion Board)に、公開市場における購買と、共同オーナーからの私的購入を通じて、Sterlite Industries Ltd (SIL)持分を現在の55.13%から75%に引き上げることを申請した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月18日報じたところによると、一般には、Sterlite GroupのAnil Agarwal会長がSILを率いていると信じられているが、その実、SILにはTHLが55.13%、Madras Aluminium Companyが7.13%を出資、またTHLはMadras Aluminium Companyの80%の権益を握っている。THLに100%出資するVolcan Investments Ltdの権益は、英国在住のVinod Shah氏が掌握している。
SILは民営化された公共企業2社、Bharat Aluminium Company (Balco)及びHindustan Zinc Ltd (HZL)の支配権益と経営権を掌握しているが、民営化後も依然としてBalcoとHZLの比較的大きなシェアを保持している鉱業省は、政府持分処分省に、SILのこうした株主構成の変更を認めるべきか否か意見を求めた。もし認めれば、インド居住者の持分は、取締役会における議決阻止に必要な26%を割り込むことになる。
消息筋によると、中央銀行Reserve Bank of India (RBI)は、これ以前にTHLがSILの持分を18.91%から55.13%に引き上げることを認めたが、FIPBは、同取引がインド証券取引局(SEBI)の“株式の大口購買・企業買収(SAST:Substantial Acquisition of Shares and Takeovers)規則”に違反してはいなかったか否かを再調査するよう中央銀行に求めたとされる。
|