2003-08-20 ArtNo.31787
◆Ispat、今年の熱間圧延コイル生産量60%アップ
【コルカタ】Mittal一族に率いられるIspat Industries Ltd(IIL)は、今会計年度、熱間圧延コイル(HRC)生産量を前年比60%増の200万トンに拡大する。
エコノミック・タイムズが8月17日伝えたところによると、IILが、マハラシュトラ州Mumbai近郊Dolviに設けた年間キャパシティー150万トンのHRC製造施設は、昨年(2002-03)、前年比43%増の124万トンを生産した。現在、既存施設の稼働率は100%で、今年末までには約160万トンの生産を実現できるものと見られる。IILは目下試運転中の新キャパシティーを利用して残りの40万トンを生産、HRCの生産目標を達成する。
拡張計画の第1期工事が完成すると、IILのHRC年産能力は国内最大の240万トンに拡大され、第2期工事により年産能力はさらに300万トンに引き上げられる。目下試運転中の完成品施設は2004年10月に商業生産を開始する。
IILは、マハラシュトラ州Nagpur近郊Kalmeshwarにハイエンドな冷間圧延(CR)製品、取り分け亜鉛鍍金製品の製造施設を設けており、同工場は今年末までに35万トンの完成品を製造するものと予想される。Kalmeshwar工場の昨年の生産量は33万2000トンと、前年の25万トンから33%の成長を見た。33万2000トンの内32万トン、したがって96%が亜鉛鍍金製品で占められた。
IILの昨年の輸出量は前年の8倍の42万トンに拡大した。今年は年間生産目標200万トンの30%を輸出することを目指している。
IILの昨年の営業額は前年比64%増の3161クロー(US$6.8665億)、純益は82クロー(US$1781万)を計上、黒字転換を果たした。観測筋は今年の営業額が50%以上成長、4500クロー(US$9.775億)を突破するものと見ている。
|