【ニューデリー】製造部門の総資本形成(GCF:gross capital formation)は、1997-98年以来マイナス成長を続けており、設備投資意欲の減退を裏付けている。
エコノミック・タイムズが8月16日報じたところによると、中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)の2000-01年The Annual Survey of Industry (ASI)報告書は以上のように指摘している。
それによると、収益性(profitability)や純付加価値(net value added)等の指標も2000-01年度にはマイナス成長を記録した。しかし生産価値(Value of output)はプラス成長を記録、過去数年間を通じたトレンドと言ったものは見いだされない。
2000-01年のGCFは6万2415クロー(US$135.58億)と、前年比5%の落ち込みを見た。GCFは1997-98年に初めて0.5%のマイナス成長を記録、1998-99年には一層大幅な23%の落ち込みを見た。これは主にGCFの75%を占める総固定資本形成(GFCF:gross fixed capital formation)の落ち込みに伴うもので、製造業者が土地、工場、機械等の固定資産投資に消極的なことを示している。1981-82年に調査がスタートして以来、1997-98年までの間(但し1993-94/1994-95のデータが欠落)、GCFは常にプラス成長を記録していた。
GCFの残りの25%は在庫(stocks)で占められ、こちらは過去4年間の内1997-98年と1999-2000年にハイレベルのプラス成長を記録した。
一方、2000-01年の純付加価値(NVA:net value added)は14万3621クロー(US$311.98億)と、前年比7%の落ち込みを見た。NVAは、プラス成長とマイナス成長を交互に繰り返しており、GCFのような過去4年間を通じた一定のパターンは見られない。とは言え、長期ベースではプラス成長が保たれている。
2000-01年の収益性(profitability)は35万6989クロー(US$775.47億)と、前年の47万3347クロー(US$1028.23億)に比べ25%の下降を見た。同項目は最も大幅な変動を見ており、やはり如何なるトレンドも見いだすことができない。
生産価値(Value of output)は2000-01年に前年比3%増の92万6900クロー(US$2013.47億)を記録した。生産価値は1998-99年に6%のマイナス成長を記録したのを除き、過去18回の年次調査を通じプラス成長を続けて来た。