【ジャムシェドプル】Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)は、国内の新たなマーケット・セグメントに注目、向こう数年内に国内市場に旋風を巻き起こす見通しだ。
インディアン・エクスプレスが8月14日報じたところによると、Tiscoは自動車及び家電領域の市場シェアを現在の25%から数年内に約70%に拡大することを目指しているが、それとは別に全く新たなセグメントにも目を向けている。
TiscoのB Muthuraman重役(MD)によると、同社は国内市場においては、有機的成長と非有機的拡張(企業買収)の双方を志向している。インドは今後急成長するものと見られ、大量の鉄鋼が必要とされる。このためTiscoはJamshedpurの施設を拡張するとともに、国内企業の買収も計画している。また引き続き輸出に力を入れて行く。
国内の鉄鋼消費は年率5~6%の成長が見込まれる。Tiscoはこうした成長の機会に乗じるため、国内市場に照準を合わせている。地理的には如何なる新市場の開拓も考えていないが、インド国内の新マーケット・セグメントを物色している。またブランド製品の販売を昨年の2倍に拡大、コスト効率を一層改善、目下年産12万5000トンの錫鍍金鋼板のキャパシティーは2倍に拡大、FMCG(fast moving consumer goods)モデルの導入を通じ流通過程を合理化する。
最近、ネパール、スリランカにブランド品の輸出を開始したTiscoは、今年10月から来年3月までの間に中東市場の開拓にも着手する計画で、またサブブランドの導入も検討していると言う。