2003-08-13 ArtNo.31754
◆今年のサービス部門成長率7-7.5%:CII-ASCON
【ニューデリー】インドのサービス産業は引き続き安定した成長を遂げ、今年通年の成長率は7~7.5%と予想される
エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが8月10/11日伝えたところによると、インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)連合委員会(ASCON:Associations Council)の今会計年度第1四半期の部門別調査報告書は以上のように見通している。それによると、セル式電話、建設、ホテル産業は、今後も目覚ましい成長を維持するものと見られる。
今年第1四半期には調査対象とされた8部門中3部門が20%を超える成長を、また4部門が10~20%の成長を、それぞれ記録したが、1部門はマイナス成長にとどまった。
セル式電話の契約者ベースは今年第1四半期に115%の成長をマークした。しかし2002年通年の164%の伸びには及ばなかった。契約者ベースの高成長は向こう数ヶ月も維持されるものと見られる。
住宅ローンの認可は35%、実際の貸付額は34%、それぞれアップ。向こう6ヶ月についても認可/貸付額とも35%以上の成長が見込まれる。
しかしリーシング産業は第1四半期にマイナス成長を記録、向こう数ヶ月もマイナス成長にとどまる見通しだ。
建設業の営業額は15%、プロジェクト輸出は42.7%の成長をマークした。プロジェクト輸出は東南アジア向けが縮小傾向を辿っているものの、向こう6ヶ月間も15-20の成長が望める。営業額については向こう半年間も現状レベルが維持できそうだ。
インドを訪れた旅行者の数は第1四半期に12%の成長を記録した。イラク戦争後観光産業は力強い復調を遂げており、旅行者の数は向こう半年間も15-20%の伸びを見るものと予想される。
情報技術(IT)産業についてはハードウェア部門が第1四半期に16%の成長をマーク、昨年同期の12%の伸びを上回った。パーソナル・コンピューター(PC)販売は12%、ソフトウェア販売は20%の伸びを記録、両部門とも昨年同期の10%と16%の伸びを上回った。
火力発電部門の売上げは第1四半期に6.4%の成長をマークしたが、水力発電部門は6%の落ち込みを見た。
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