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2003-08-13 ArtNo.31751
◆取引活発化で化学品価格激動
【ムンバイ】インド国内の化学品価格は目まぐるしく変動しており、トレーダー筋は過去5年来最も激しい変動ぶりと評している。
インディアン・エクスプレスが8月11日伝えたところによると、トレーダーやディーラー筋は、ゴム、建設、農業化学、染料等、大部分の業種における需要が拡大していることから、今後も高い出荷水準が維持されるものと予想している。国内価格は1ヶ月以上上昇し続けている。例えば、モノエチレングリコール(MEG)/メチルエチルケトン(MEK)/トルエン/キシレン/ベンゼン/ジエタノールアミン/無水フタル酸の価格は過去1ヶ月間に10~15%アップ、国際価格に至っては20~25%上昇した。トルエンの1メートル・トン(mt)当たり価格は2万8000ルピーから3万6000ルピーに、キシレンは同4万ルピーから6万2000ルピーに、MEGは同3万9000ルピーから4万7000ルピーに、MEKは同4万5000ルピーから5万ルピーに、それぞれ上昇した。しかしフェノール等、一部化学品の先月の国内価格は低調な需要から僅かに下降した。
化学品アルカリ貿易商協会(Cama:Chemicals and Alkaly Merchants Association)のJayant Tolia副会頭によると、国内市場では好調な需要から化学品の値上がりが生じている。同協会メンバーの手持ち受注状況から見て、現在の高値はなお暫く維持されるものと見られる。
某アナリストによると、インフラ産業や建設部門における消費拡大と予想を上回る降雨量をバックに化学品の国内需要が高まっている。建設業や不動産部門における長期需要が見込めることから化学品市場のアップ・トレンドは向こう数年も持続するものと見られる。
Singhi & Associates Advisors Pvt LtdのSays Pankaj Joshi上級課長は、「化学品はこれまで最も変動性に富むコモディティーと見なされて来たが、これは同品目が国内経済動向に密接に結びついているためである。したがって今後もこうした傾向は保たれるだろう。目下、様々な部門に需要拡大の兆候が生じており、取り分けインフラ部門と不動産部門がこうした需要を牽引している」と語った。
一方、国内化学品業界は、化学兵器禁止条約(CWC:Chemical Weapons Convention)法と欧州連合化学品白書(EU chemical White Paper)の内容があまりに厳しいことから、化学品産業の成長を阻害するのではないかと懸念していると言う。
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