2003-08-13 ArtNo.31742
◆Jindal Stainless、中国に合弁会社設立検討
【ニューデリー】O P Jindal Group傘下のJindal Stainless Ltd(JSL)は、米国拠点の子会社Massillon Stainless Inc.の設備を中国に移し、中国における合弁事業に転換する可能性を検討している。
インディアン・エクスプレスが8月9日報じたところによると、JSLのRatan Jindal副会長兼MDは同紙に以上の計画を語った。それによると、JSLはオハイオ州に位置する年間キャパシティー5万トンの冷間圧延工場権益を売却する方針で、中国方面のバイヤーと商談を進めている。JSLは米国市場から撤退する方針を決めたが、米国子会社の処分に関しては様々な可能性が存在する。例えば中国のバイヤーは同プラントを中国に移転することに関心を抱いているが、JSLが当該バイヤーと合弁会社を設立し、その支配権益を握ることは実行可能なオプションと言える。もし同合弁計画が実現すれば、JSLはハリヤナ州のHisar工場で生産した熱間圧延コイル(HRC)を、中国国内で冷間圧延鋼に転換できる。Hisar工場はこれまでその製品を米国に輸出して来た。
JSLは3年前にBethlehem SteelからMassillon Stainless Inc.の61%の権益を350万米ドルで買収したが、米国市場におけるビジネスは芳しくなく、手放す方針を決めた。Massillon Stainless Inc.の残りのシェアは米国人が保持している。
Jindal Strips Ltd (JSL)から分離独立したJSLは、インド最大のステンレス・スチール生産者(全体の40%)であると同時に最大の輸出業者でもある。
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