1995-09-16 ArtNo.3174
◆<星>首相、カナダ首相に閣僚給与問題でアドバイス
【オタワ】ゴー・チョクトン首相と1時間にわたり会談した後共同記者会見に臨んだカナダのクレティエン首相は、この日(9/13)の会談を“世界一給与の低い首相と最高給与の首相の会談”と形容、閣僚給与問題を含むゴー首相のアドバイスに深い印象を受けたと語った。
ゴー首相は、この点に関して、カナダのアイス・ホッケー・チームのトップ・プレーヤーが200万Cドル以上の年俸を得ているのに、首相の俸給が2流プレーヤー以下の20万Cドルに過ぎないのは不合理で、弁護士出身のクレティエン首相はカナダ法曹界の最高所得者の少なくとも3分の2の給与を保証されるべきだとアドバイスしたことを明らかにした。クレティエン首相は同提案に強い関心を示したものの、引き続き低給与に甘んじる考えを表明したと言う。
ゴー首相は4日間のカナダ訪問の日程を終え、米国マサチューセッツ州ウィリアム・カレッジにおける名誉博士号授与式に出席するため14日、ボストンに赴いた。ゴー首相は博士号授与式に出席後、民主政治をテーマとした教職員/学生との討論会に参加する。
一方、ウィリアム・カレッジ政治学部のジョージ・クレイン講師やニューヨーク・タイムズのコラムニスト、ウィリアム・サフィア氏らはシンガポール政府が言論の自由を認めていないとの理由でゴー首相への博士号授与に反対しており、これらのグループは当日シンガポールの野党リーダーらも含めた集会を開き、シンガポールの言論統制に反対する決議を採択する計画と言う。(ST,BT,LZ:9/15)
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