2003-08-08 ArtNo.31721
◆耐久消費財、ユニット販売の拡大に関わらず売上横ばい
【ニューデリー】上場耐久消費財/家電会社18社の昨年のユニット販売は顕著な拡大を見たにも関わらず、2002-03年の売上額の伸びは、前年比僅か2.5%の成長にとどまった。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月5日、信用格付け会社Investment Information and Credit Rating Agency (ICRA)のレポートを引用し伝えたところによると、これは主に製品価格の下降に伴うもの。またエアコン会社の売上げが拡大したのに反して、消費者用電子製品やシロモノ・メーカーの売上げは下降した。アナリストによると、エアコンに関しては、ボリューム販売が伸び、値下がりも比較的小幅だったことから営業収入の20.4%の拡大が実現された。
例えばカレンダー・イヤー2002年のルーム・エアコン販売は85万ユニット、同ウィンドーズ・エアコンは62万ユニット、同スプリット・エアコンは23万ユニット(何れも予測値)をマークした。しかしルーム・エアコン・セグメントの値下がりが、セントラル・エアコンや産業用エアコンに比べ目立った。
消費者用電子製品セグメントに関しては、ボリューム販売の顕著な伸びにも関わらず、上場会社の営業額は0.9%の下降を見た。これは主に全般的な製品の値下がりと、地場大手電子会社BPLの売上げの落ち込みによる。しかし非上場会社LG/Samsung の市場シェアは、過去数年目覚ましい拡大を見ていることから、市場規模そのものは大幅に拡大したものと予想される。
カラー・テレビジョンのユニット販売はカレンダー・イヤー2001年の580万台から同2002年の750万台に拡大、LG、Samsung、Onida、Philipsの販売ボリュームが顕著に拡大した反面、BPL、Videocon等の販売ボリュームと市場シェアは縮小した。
シロモノ・セグメントについてもボリューム販売の伸びに関わらず、上場会社の2002-03年営業額は1.5%下降した。これは製品価格の下降と、Electrolux Kelvinator Ltd (EKL)の不振に伴うもの。とは言え、LGとSamsungの売上げを加えるなら、同期の営業額は顕著に拡大したものと見られる。カレンダー・イヤー2002年の冷蔵庫販売は前年の300万ユニットから340万ユニット(予測値)に拡大した。
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