2003-08-06 ArtNo.31708
◆記憶媒体のMoser Baer、第1四半期に12%増益達成
【ニューデリー】地元記憶媒体メーカー、Moser Baer India Ltd(MBIL)の今年第1四半期(2003/4-6)の純益は62クロー(US$1347万)と、昨年同期の55.29クローから12.14%増加した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月31日報じたところによると、第1四半期の売上げは昨年同期の193.7クローから316クロー(US$6864万)に63%拡大した。しかし昨年第4四半期に比べると売上げは12.4%、純益は23.8%、それぞれ下降した。これはフロッピー・ディスク及びコンパクト・ディスク(CD)の特別パッケージ“Jewel box”の売上げが下降、また光学媒体の売上げも微減したのに伴うもの。
MBILのRatul Puri重役(ED)によると、欧州連合(EU)により政府補助に対する対抗関税が課され、ルピー相場が上昇したにも関わらず、昨年同期に比べ業績が改善したのは、主に光学媒体製品に対する価格設定が奏功し、営業マージンが改善したことによる。
EUによる反政府補助関税の本格的影響は第2四半期以降に明らかになるが、CDR(リコーダブルCD)に対する強い需要とDVDR(追記型デジタル多用途ディスク)の貢献により、マージンは安定を保つものと見られる。
第1四半期の出荷は昨年同期比74%アップしたが、前四半期に比べ僅かに下降した。MBILは昨年第4四半期に製品の値上げを行ったが、第1四半期にはそのポジティブな影響が見られたと言う。
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