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2003-08-06 ArtNo.31697
◆ルピー相場問題でエコノミストと業界の意見分かれる
【ニューデリー】中央銀行Reserve Bank of India (RBI)が市場に介入して、ルピー為替相場の一層の強化を阻止すべきか否かに関してエコノミストと業界の意見が分かれている。
インディアン・エクスプレスが8月4日報じたところによると、業界が中央銀行の市場介入を強く求めているのに対し、エコノミストは、政府に救助を求めるようなことはせず、国際競争力の強化に努めるべきだと業界に忠告している。
経済成長研究所(IEG:Institute of Economic Growth)のBB Bhattacharya部長によると、ルピーは4~5%強化したが、実質ベースではマージナルなものである。中央銀行の市場介入とは、外貨を買い支えることだが、中央銀行は既に余剰外貨を抱えており、この上外貨を購入することは、リソースの無駄を拡大するだけである。それよりも産業界は国内における生産性の向上に努めるべきである。1980-90年の間に円相場が3倍に高騰した際も、日本は対米貿易の黒字を維持した。もし国内における生産性の向上が図られるならルピー相場の4~5%の上昇など問題にならないはずと言う。
しかしインド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)のAnand Mahindra会頭は最近、Bimal Jalan中央銀行総裁に会見、ルピーの一層の値上がりを阻止するため中央銀行が積極的に市場に介入するよう求めた。Mahindra会頭によると、国内には健全な成長の兆しが生じているものの、ルピーが全ての競争相手国、取り分け中国の通貨に対して強化していることは懸念され、何らかの対策を講じ、一層の強化を阻止せねばならない。
2002年7月から現在までにルピーは年間ベースでほぼ5%強化した。中国は固定相場制を採用しているため、ルピーの値上がりはインド国内産業の中国産業に対する競争力を低下させる。中国がさらに18ヶ月相場を固定し続けるなら、インドは最早為替相場のみのために競争力を喪失することに耐えられなくなる。しかしCIIは、中央銀行の過去6年間の為替管理を高く評価しており、決して固定相場制の採用を求めるものではないと言う。
一方、インド輸出組織連盟(FIEO:Federation of Indian Export Organisations)のM Rafeeque Ahmed会頭は、中央銀行の市場介入は求めなかったものの、ルピー相場の強化により競争力を失った業界を支援する何らかの措置を政府が講じるべきだとの考えを示した。同氏によると、例えば輸出業者に免税ライセンスを支給し、ルピー強化に伴う損失を補填することができると言う。
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