SEAnews 2003-08-04 ArtNo.31680

【ニューデリー】今年第1四半期(2003/4-6)の生産動向は、昨年第4四半期に生じた製造業の復調と成長基調が持続していることを示している。経済の復調と全般的需要拡大に支えられ、今年第1四半期には良好な成長を遂げた部門が増加した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン／インディアン・エクスプレス／エコノミック・タイムズ／ザ・ヒンドゥー／デカン・ヘラルド／ビジネス・スタンダードが7月31日及び8月1／2日報じたところによると、インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)連合委員会(ASCON:Associations Council)の最新調査報告は以上のように見通している。それによると調査された136業種中、変圧器／多用途車／乗用車／茶／油圧システム部品を含む11業種が20％を超える成長を、電子部品／ボール＆ローラー・ベアリング／アルミニウム／塗料／ソーダ灰を含む40業種が10－20％の成長を、水素ガス／加工果実・野菜を含む64業種が一桁成長を、それぞれ記録した。しかしスクーター／バナスパティ／白黒テレビ／食油／ピーナッツ油を含む21業種はマイナス成長を見た。
多用途車／タバコ／ボール＆ローラー・ベアリング／低密度ポリエチレン(LDPE)／大豆油は昨年同期のマイナス成長からプラス成長に転換した。
調査されたサービス部門8業種中3業種は目覚ましい成長を遂げ、また4業種が高成長を見たが、1業種はマイナス成長を記録した。
輸出も昨年同期及び昨年通年に比べ全般的に拡大した。乗用車／自動三輪車／モーターサイクル／自動車部品／セメント／ボール＆ローラー・ベアリング／油圧システム部品／ポリエステル短繊維(PSF:polyester staple fibre)／ポリエステル長繊維(PFY:polyester filament yarn)は、何れも20％を超える成長を、また軽商用車／扇風機／銑鉄／白黒テレビ／繊維機械を含む8業種は10－20％の成長を、それぞれ記録した。モーペッド／多用途車／ポリエステル長繊維／ナイロン長繊維／ガラス製品の輸出はマイナス成長からプラス成長に転換、精密管／扇風機の輸出はプラス成長からマイナス成長に後退した。
インフラ投資／銀行業の育成／ダンピング／電力事業／海賊版／製薬業の特許権等の領域は、依然として改善を図る必要が有ると言う。