SEAnews 2003-08-01 ArtNo.31676

【ニューデリー】インドの通信サービス市場規模は一昨年(2001-02)の4万7908クローから昨年(2002-03)の5万358クロー(US$109.39億)に5.11％の成長を見た。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインは7月30日、“Voice & Data Magazine”の“第8回全国電気通信調査報告(8th National Telecom Survey Report)”を引用し、以上の消息を伝えた。それによると、同調査は、基本電話／セル式電話／国内・国際長距離電話／インターネット／超小型地球局(VSAT:Very Small Aperture Terminal)／無線追尾／ポケベル／ユニファイド・メセージング／ボイス・メール／オーディオテックス・サービスをカバーしている。
この内、基本電話サービスが通信サービス市場全体の57％を占めトップ、急成長するセル式電話サービスが16％で2位を占めた。以下国内長距離電話サービス12％、国際長距離電話サービス11％と続く。その実、長距離電話ビジネスは、通話料金の値下がりから、売上げの21％の落ち込みが記録された。またインターネット・サービスの売上げは1285クロー(US$2.79億)と、市場全体の2.5％にとどまった。
サービス業者の中では、民営化された全国電話会社Bharat Sanchar Nigam Limited(BSNL)の売上げが前年比2％増の2万7500クロー(US$59.737億)で依然トップ、デリー／ムンバイの基本電話サービスを中核とする政府系Mahanagar Telephone Nigam Ltd(MTNL)のそれが前年比6％減の6022クローで2位、民営化されタタ・グループの傘下に入った国際電話会社Videsh Sanchar Nigam Ltd(VSNL)が同32％減の4183クローで3位、民間企業Bharti Televenturesが3083クローで4位につけた。以下、5)Idea cellular1080クロー、6)Hutchison Max Telecom 711クロー、7)Data Access632クロー、8)Spice Communications550クロー、9)BPL Mobile522クロー、10)Hutchison Essar Telecom483クローと続く。これらトップ10社中6社の中核業務はセル式電話サービスとなっている。