2003-07-30 ArtNo.31658
◆JSL、オリッサ州に年産120万トンのステンレス工場計画
【ニューデリー】O P Jindal Groupの一翼、Jindal Stainless Ltd(JSL)はオリッサ州Jajpur県に2期に分けて年産120万トンの総合的ステンレス・スチール工場を設ける。
ビジネス・スタンダードが7月28日、JSLのRatan Jindal副会長兼MDの言として報じたところによると、年産50万トンの設備能力を既に有するJSLは、新プロジェクトが完成すれば世界のステンレス・スチール・メーカー・トップ5に列することになる。
既に着手されている第1期プロジェクトでは、国内最大規模を誇る年産16万トンの熔クロム鉄(liquid ferrochrome)製造施設、年産60万トンのステンレス・スチール・スラブ熔解施設等が設けられる。前者は15ヶ月後に完工、後者はその後さらに15ヶ月を経て完成する。クロム鉄の炉は既にSMS Demagに発注したが、メルト・ショップに関しては如何なる技術を採用すべきか目下検討している。クロム鉄プロジェクトのコストは150~160クロー(US$3258万-3476万)、メルト・ショップのそれは、スラブ鋳造施設を含め300~400クロー(US$6517万-8689万)と見積もられる。同コストの半ばは内部資金で、残りは借入で賄う。別に250~300クロー(US$5431万-6517万)を投じて120MW(メガワット)の発電施設を設けることも検討されているが、最終方針は決まっていない。オリッサ州政府も魅力的電力料金をオファーしている。
オリッサ州で生産したスラブは、ハリヤナ州Hissarの年産80万トンの熱間圧延施設に供給され、残りは輸出される。同州内のParadeep港から世界のどこへでも輸出できる。港湾までの距離は僅か80キロで、競争力有る価格を設定できる。とは言え国内需要の成長が見込まれるため、それほど多くを輸出することはできない見通しだ。
第2期プロジェクトは5年後以降に着手される。キャパシティーが2倍に拡大される他、年産100万トンの熱間圧延施設も増設される。
JSLはまた、クロム鉱/鉄鉱/石炭の鉱業リース権も申請していると言う。
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