SEAnews 2003-07-28 ArtNo.31647

【アーマダバード】Reliance Industries Ltd(RIL)は、6月にグジャラート州Jamnagarにおける液化石油ガス(LPG)の生産量を6700トンから7000トンに300トン拡大して以来、深刻なＬＰＧの生産過剰に直面している。
エコノミック・タイムズが7月24日、消息筋の言として報じたところによると、これ以前にインド政府は、国内市場におけるＬＰＧの供給不足を理由に、ＲＩＬにＬＰＧの在庫を拡大するよう求めた。しかしIndian Oil Corporation(IOC)は傘下のＬＰＧボトリング・プラントは何れもフル稼働を続けており、ＬＰＧの引き取りを拡大する余力はないとして、ＲＩＬからのＬＰＧの追加引き取りを断った。このためＲＩＬは、石油天然ガス省にＬＰＧの輸出を許可するよう求めているとされる。
ＲＩＬは6月に高速ディーゼル油(HSD:high speed diesel)／ガソリン／航空タービン燃料(ATF:aviation turbine fuel)を合計91万5000トン輸出した。これはジャムナガル製油所の同月の生産量の40％に相当する。最大の輸出品目はディーゼル油で、同社は月間30万トン以上を出荷している。
ＲＩＬは年間1310万トンの石油製品を国営石油会社3社IOC、Bharat Petroleum Corporation Ltd(BPCL)、Hindustan Petroleum Corporation Ltd (HPCL)に供給しており、ＩＯＣが内750万トンを引き取っている。
ＲＩＬの2001－02年の売上げ3万3117クロー(US$91.94億)中、輸出売上げは8476クロー(US$18.41億)を記録した。RILは今会計年度ジャムナガル製油所の製品の33％に相当する800万～900万トンの石油製品を輸出することを目指しているが、同社の国内小売り網が早期に稼働するか、国内需要が大幅に増加し、国営石油会社が引き取りの拡大に応じない限り、輸出量は当初見通しを上回ることになりそうだ。