2003-07-28 ArtNo.31643
◆LML、モーターサイクル年産能力を40万台に倍増
【ニューデリー】ウッタルプラデシュ州Kanpur拠点の二輪車メーカー、LML Ltdは今年末までに125クロー(US$2715万)を投じてモーターサイクルの年産能力を2倍の40万台に拡大するとともに、新たにバイク2モデルを発売する。
インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、エコノミック・タイムズが7月24日報じたところによると、LMLのDeepak Singhania重役(MD)は23日催された既存モーターサイクル“Freedom”の変形バージョン5モデルのお披露目式の席上、以上の計画を明らかにした。それによると新規投資の借入/自己資本比率は1.25:1。
昨年(2002-03)のモーターサイクル販売台数は10万9000台に達し、デラックス通勤車セグメントに属する110CC“Freedom”の販売台数は発売以来累積16万1000台をマークした。同社は今会計年度にモーターサイクル24万台乃至30万台の販売を目指しているが、エントリー・レベルにはさして関心がなく、パワー・セグメントに照準を合わせている。
LMLは韓国のDaelim Motorsの技術支援下に“Adreno”及び“Energy”レーンジのモーターサイクルの販売も手がけている。目下のところは好調な売れ行きを見せているFreedomの生産に集中しているが、生産能力に余裕ができたならAdrenoの生産を再開する。Freedomは間もなく採算ラインに乗る見通しで、またモーターサイクル販売の急増で今会計年度の財政状況も大幅に改善するものと見られる。
LMLは来年は自動変速スクーター市場に進出するとともに、スクーターの輸出も計画している。エジプトではローカル・プレーヤーと提携、恐らく来年にも同地でマニュアル変速スクーターの製造を開始する。この他、コロンビアにおける同様の計画が準備されている。スクーターの他、Freedomを含むモーターサイクルの現地組み立ても検討している。LMLは現在年間40万台のスクーターを製造する能力を有するが、実際に製造しているのは4万台にとどまっている。
LMLはまた“LML Global”と称する小売店網を設け、ブランド・イメージと小売りプレゼンスの強化を図っており、傘下250店の既存ディーラー網もLML Globalを前面に掲げたものに再編する。またディストリビューション網を補強するため全国900のtaluk(郡)にLMLセンターを設け、その後同数のtehsil(小郡)にもLMLセンターを設けると言う。
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