SEAnews 2003-07-28 ArtNo.31640

【ムンバイ】Larsen & Toubro (L&T)の電気・電子部門は、新製品の発売と輸出市場の開拓を通じ、今会計年度売上げを1000クロー(US$2.17億)の大台に乗せる計画だ。
ビジネス・スタンダードが7月25日報じたところによると、Ｌ＆Ｔ電気電子部門の営業を担当するR N Mukhija上級副社長は、第4世代の開閉器新モデル“M-Line”のお披露目式の席上、以上の目標を語った。それによると、電気電子部門の2002－03年の売上げは865クロー(US$1.88億)と、前年の736クローに比べ17％成長、業界の平均成長率5％を上回った。開閉器新モデルは今会計年度新たに30クロー(US$652万)の売上げを同社にもたらす見通しだ。同社は国内開閉器市場の43％のシェアを握っており、電力部門の再編に伴い開閉器ビジネスは年率10％の成長が望める。
L&Tの知名度が輸出市場の開拓にも貢献しており、電気電子部門の2002－03年の輸出売上げは、前年の34クローから35クロー(US$760万)に3％拡大、売上げ全体の4～5％を占めた。これまで主に中東と東南アジア市場にその製品を輸出して来た同社は現在、欧州方面の潜在顧客と商談を進めている。
政府の今年度予算でヘルスケア産業にインフラストラクチャー・ステータスが認められたことから、Ｌ＆Ｔは医療機器システム・ビジネスにより多くの資金を注入する方針だ。医療機器システム・ビジネスは、電気電子部門の8つの戦略ビジネス・ユニットの1つでもある。国内医療機器市場の25％のシェアを占めるＬ＆Ｔは、超音波スキャナー及び患者監視システムに照準を合わせている。
ネットワーキング機器部門は、まだ市場規模が小さいが、成長の潜在性は大きく、もう1つの戦略ビジネス・ユニットに指定されている。
一方、エコノミック・タイムズが7月24日伝えたところによると、電気電子部門は目下欧州市場における2つの製品アウトソーシング契約交渉を進めており、契約総額は1000万米ドル前後に達する見通しだ。Mukhija氏によると、商談は向こう12～18ヶ月で合意に達するものと見られる。欧州に関しては少なくとも向こう2年間は、契約製造ルートを通じて市場を開拓、相手先商標(OEM)方式により、その製品を輸出する計画だ。これは、新市場においてブランドの知名度を高めるには多くの資金と労力を要するため。接触機(electrical contactor)や回路遮断機等のアウトソーシング契約の規模は各400万～500万米ドルと見積もられると言う。