2003-07-25 ArtNo.31625
◆HPCL、US$6億投じMumbai/Vizag製油所を改修
【ニューデリー】目下民営化が準備されている国営石油会社Hindustan Petroleum Corporation Ltd (HPCL)は、生産量の拡大と製品品質の改善を目指し2787クロー(US$6.054億)を投じてマハラシュトラ州Mumbai及びアンドラプラデシュ州Vizagの2製油所にデボトルネッキング/プロセス・アップグレード工事を施す。
エコノミック・タイムズが7月23日、HPCLの社内報を引用し伝えたところによると、同工事を通じてムンバイ製油所の年間処理能力は現在の550万トンから790万トンに、Vizag製油所のそれは750万トンから830万トンに拡大する。ムンバイにおけるプロジェクト・コストは1152.20クロー(US$2.5億)で、これには178.50クローの外貨コンポーネントが含まれている。蒸留装置の精製率が最大限高められ、Euro-III基準を満たすガソリン/ディーゼルの生産が可能になる。目下同製油所の製品はEuro-II基準を満たしているに過ぎない。関係工事は30ヶ月で完成する。Vizag製油所の一次/二次施設の改修コストは1635.10クロー(US$3.55億)で、252.40クローの外貨コンポーネントが含まれている。こちらの工期も30ヶ月。両製油所に増設される可能性の有る設備には、接触改質ユニット、異性化ユニット、ナフサ水素化精製装置/スプリッター、脱硫装置等が含まれる。
政府は2010年までに段階的にEuro-III及びEuro-IV排ガス規制を導入する計画のため、製油施設をアップグレードすることは不可避となっている。
全国に4800店の小売り網を展開するHPCLは年商150億米ドルのインド石油製品小売市場の20%強のシェアを占めている。目下、政府はHPCLの34.01%の持分売却を図っており、Shell-Saudi Aramco、BP-Kuwait Petroleum Corp、マレーシアのPetronas、Chevron Texaco等の外国企業やEssar Group、Reliance Industries等の地元企業が関心を見せている。
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