2003-07-23 ArtNo.31618
◆NTPC、Petronet LNGターミナル事業不透明の恩恵享受
【コーチ】ケララ州KochiにおけるPetronet LNG Ltd (PLL)の液化天然ガス(LNG)輸入ターミナル・プロジェクトの先行きが不透明になったことから、同プロジェクトの顧客は、ケララ州Kayamkulamにおける発電所拡張計画のために、独自のLNGターミナルの建設を検討するNational Thermal Power Corporation(NTPC)に接触、ガス供給の確保を図っている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月20日伝えたところによると、NTPCはKayamkulam Thermal PlantにLNGベースの1950MWの発電施設を増設、発電能力を現在の350MW(メガワット)から2300MWに拡大する計画で、ペトロネットのLNGターミナル計画に進捗が見られぬため、独自のLNGターミナルもしくは天然ガス・ターミナルを設ける可能性を検討している。
こうした中で、Fertilisers and Chemicals Travancore Ltd (FACT)は既にNTPCと提携交渉を進めており、NTPCターミナルの最初の顧客になるものと予想されている。
NTPC筋によると、同社が指名したコンサルタントは既にターミナル建設の事業化調査を完了し、報告書を提出した。
FACTのP.R. Balasubramanian会長兼MDによると、NTPCは1MMBTU当たり3.5米ドルでFACT工場に対するガス供給を認める姿勢を見せている。目下、FACTはトン当たり1万4000ルピーで調達したナフサを原料としているが、上記の価格でガスの供給が受けられるなら、コストを大幅に削減できると言う。(SEAnews:2003-04-25号参照)
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