2003-07-23 ArtNo.31616
◆インド、貿易割当制撤廃後繊維製品の国際調達拠点に
【ムンバイ】インドは2004年12月に輸入割当制が撤廃された後、最も理想的な繊維製品の国際調達ハブとして浮上するものと予想される。
インディアン・エクスプレスが7月21日報じたところによると、Cidex Trade FairsのNorbert Schmidt重役(MD)は、Cidexがインド既製服輸出業者連盟(CIAe:Confederation of Indian Apparel Exporters)と共催する“インド・アパレル・コントラット(IAC:Indian Apparel Contrat)”に関する記者会の席上、以上の見通しを語った。Cidexはドイツ拠点の指導的国際展示組織2社Messe Dusseldorf GmbH/KolnMesse International GmbHのアジア子会社で、国際衣料品バイヤーのインドにおける調達業務を支援している。
Schmidt氏によると、2004年末に多角的繊維協定(MFA:Multi Fibre Agreement)が失効した後、指導的サプライ・ベースとしてのアジア、取り分けインドの重要性が高まる。とは言え、Cidexの市場調査によると、世界的な消費者需要の減退から大口バイヤーの数は減少している。こうした中でIACは、インドの生産者と国際バイヤーの仲介役を務め、インド産衣料品の輸出拡大を支援する。
CIAeのAmit mGoyal会頭によると、インド繊維産業は大きな成長の潜在性を有し、全ての部門がその役割を演じる十分なゆとりを備えているが、業界が消費税優遇の獲得や逃避経済学にのみ熱中することを直ちに改めないなら、成長の機会を取り逃がす恐れがある。また繊維業界は、時代遅れの労働法に阻まれ、生産性の向上や市場動向に合わせた迅速な事業再編が行えない状況にあると言う。
カルナタカ州Bangalore拠点の指導的衣料品輸出業者、Theme ApparelsのAnil Lala重役(MD)も、「目下の主要な懸念材料は労働法で、繊維輸出業界は政府の動きに注目している」と語った。
Haria Exporters Ltd(HEL)のManish Haria重役(MD補)はまた、「インドの既製服業界は品質や納期等の面で中国の同業者を上回っており、中国の脅威は何ら受けていない」と指摘した。
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