【クアラルンプル】フランスのコンピュータ会社グループ・ブル傘下の米国イリノイ州バッファロー拠点のZenith Data Systems (ZDS)CorporationとシンガポールのIPCコープの51:49の合弁会社Zenith Data Systems (アジア・パシフィック)はZenithコンピュータ・システムのマレーシア市場開拓を目指し、コンピュータ・システムズ・アドバイザーズ(CSA)マレーシアSdn Bhdとディストリビュータ交渉を進めている。
ZDSアジア・パシフィックのグレゴリー・オー重役(MD)は先月シンガポールで催された地域本部開所式の席上、交渉相手は地元情報技術産業界における20年の経験と従業員400人以上を有する企業と語ったが、1971年に発足、450人の従業員を擁するCSAマレーシアのチュアン・タイユー重役(GM)は過去3カ月にわたりZDSアジア・パシフィックと関係交渉を進めていることを認めた。それによると、まだ協議は妥結していないがCSA(M)はZDSのパワーPCベースのシステムに強い関心を抱いている。64ビットの同システムは、ウィンドウズNT及びIBM-AIXと互換性を有し、将来はサンのSolarisにも対応できる。ZDSアジア・パシフィックはCSA(M)を通じてビジネス市場、取り分け政府部門と銀行業界の開拓を目指していると言う。
オー氏によると、同社は顧客に直接製品を売り込むことはせず、各国のビジネス・パートナーを代理に指名し、ディストリビューター網を展開する計画だ。これにより地元パートナーの保持する既成マーケットを利用し、迅速に市場を開拓できる。IPCはこうした面で重要な役割を負うており、初年度に1億米ドルの売上達成を目指している。内マレーシア・パートナーには1200万米ドルの売上達成が期待されている。ZDSはノートブックPC売上では世界6位、欧州市場におけるPC売上では5位で、メインフレーム・ビジネスの経験も有すると言う。(コンピュータイムズ:9/14)