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2003-07-21 ArtNo.31595
◆今年上半期のエアコン販売期待はずれに
【ニューデリー】エアコンディショナー・メーカーは今年は少なくとも15~20%の売上げの伸びを期待していたが、今年上半期(2003/1-6)の成長率は僅か7%か、最高でも15%にとどまったようだ。
インディアン・エクスプレスが7月18日報じたところによると、例年4-6月にはエアコン販売がピークに達するが、今年は4月の運輸業者のストライキと雨期前の降雨に祟られ、販売が伸び悩んだ。
Samsung IndiaのR Zutshi取締役は、「エアコン業界は今年上半期(1-6月)に7%前後の成長を遂げたものと見られるが、4月の運輸業者のストライキと北部地区の5月の気温の伸び悩みがなかったなら、もう少し高い成長が実現できたはず」と語った。
大部分のプレーヤーの4月の販売は、LGを例外として横ばいか、1~2%のマイナス成長を記録したようだ。
LG Electronicsエアコン部門のSalil Kapoor主任によると、同社は夏期シーズン前のターゲットを極めて高い水準に設定、全国の隅々まで浸透を図っていた。このため運輸業者のストライキが発生した時には、全てのストックポイント、倉庫、ディーラーの下に十分な在庫が蓄えられていた。このため4月だけで5万7000ユニットを販売したと言う。
Voltas冷機部門のKJ Jawa副社長は「5月には4月の不振が多少カバーされ、6月は好調な売れ行きが実現できたものの、4-6月期の成長率は15%程度にとどまり、20%の成長目標は実現できなかった」と語った。エアコン市場シェア11%のVoltasは同四半期に5万7000ユニットの販売を目指したが、実際の販売量は5万3000ユニットにとどまった。同氏の予測では業界全体の伸び率は10%前後と見られる。
アナリストらによると、北部に比べ季節的変化の少ない南部地区の販売が今後上昇に転じないなら、各社が当初20%以上の通年の成長を期待していたこともあり、在庫が急増、値下げ競争が勃発するものと予想される。
インドでは一般家庭のエアコン普及率が1.03%(Francis Kanoiのデータ)に過ぎないことから、エアコン市場全体の40%を占める住宅部門の開拓が、各社の戦略の中心に据えられて来たものの、小売り販売のピーク・シーズンが既に過ぎたことから、大部分のブランドが法人市場の開拓に重心をシフトするものと見られる。法人部門では、サービス業界、取り分けテレコム、銀行市場の急成長が見込まれる。
LGのKapoor氏によると、同社の今年上半期の販売量は19万ユニットと、昨年同期の110万ユニットに比べ50%以上の成長を見た。特にスプリット・エアコンの年初5ヶ月の販売量は昨年同期の1万5000ユニットから4万ユニットに150%ジャンプ、スプリット・エアコンの全体に占める比率も15%から30%に拡大したと言う。
Samsung筋によると、同社は今年上半期にエアコン6万5000ユニットを販売、昨年同期比81%の成長を達成したと言う。
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