2003-07-18 ArtNo.31589
◆AP州IT対応サービス業界、スタッフ引き抜き防止規約作成
【ハイデラバード】情報技術(IT)対応サービス(ITES)産業のスタッフ消耗率が30%以上に達する中で、ハイデラバード・ソフトウェア輸出業者協会(Hysea:Hyderabad Software Exporters Association)は、ヘッド・ハンティングを含むスタッフの引き抜きを規制する規約“Code of Conduct”を作成した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとエコノミック・タイムズが7月15日伝えたところによると、HyseaのShakti Sagar会頭は14日、他のメンバーとともに記者会見し以上の消息を語った。それによると五箇条から成る同規約は急成長するITES市場における平等な競争環境と節度有るリクルートメントの実現を目指している。
新規約には、1)“同業界における勤続1年未満の退職歴を有するものは雇用しない”、2)“3社を超える組織に籍を置くものをITESポストにつけない”、3)“他社のスタッフを引き抜いた企業をブラックリストに記載する”、4)“人材斡旋業者には、斡旋されたスタッフが6ヶ月勤務した後に支払いを行う”と言った条文が含まれている。
ITES企業は、国際市場向けの特殊サービスを提供するため、スタッフの訓練に多額の投資を行っており、こうしたスタッフが1年も立たない内に退職するなら、安定した経営を続けることはできないと言う。
一方、ハイデラバードにITパークを開発する計画は、景気全般の後退と需要の低迷から遅延している。当初、同プロジェクト用に確保された土地は、緊急に土地を必要とするIT企業に再配分された。アンドラプラデシュ州政府は、その後Andhra Pradesh Industrial Infrastructure Corporation (APIIC)に改めて250エーカーの土地を確保するよう指示しており、目下APIICが同作業を進めていると言う。
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