SEAnews 2003-07-18 ArtNo.31577

【コルカタ】Aditya Birlaグループ傘下のIndian Rayon Industries Ltd (IRIL)は、明るい長期的需要見通しに励まされ、向こう1年間に約60クロー(US$1303万)を投じ、タミールナド州Chennai近郊Gummidipoondiに位置する既存工場のカーボンブラック(黒色顔料)年間製造能力を現在の4万トンから15万トンに拡張する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月16日、IRIL筋の言を引用し伝えたところによると、カーボンブラック部門は、“国内市場シェアの拡大”、“輸出促進”、“非タイヤ領域における応用技術の開発”、“良好な製品ミックスを通じた収益性の向上”、“コスト削減”に力を入れている。付加価値の高い製品の比率を拡大し、利益率を高める努力の一環として特殊等級のカーボンブラックを最近発売した。また原料を国内で調達し、運送コストや時間を削減する努力も図られている。こうした努力の甲斐もあってBirla Carbonブランドは良好な顧客関係を築いている。
自動車及びタイヤ部門の業況回復やタイヤ輸出の拡大により短期的見通しが良好なだけなく、政府がインフラストラクチャー、取り分け道路建設に力を入れているため、長期的見通しも明るい。IRILカーボンブラック部門の202－03年の売上げは、前年の58クローから72クロー(US$1564万)に24％成長したと言う。