2003-07-16 ArtNo.31561
◆景気の復調反映し5月の工業生産指数5.7%アップ
【ニューデリー】今年5月の工業生産指数(IIP)成長率は5.7%と、昨年同月の4.1%の伸びを上回り、景気が復調基調に有ることを窺わせた。
デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダードが7月11/12日、中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)の発表を引用し報じたところによると、取り分けIIPの79.36%の比重を占める製造部門の成長率は6.1%と昨年同月の4%から顕著な回復を見た。またIIPの10.17%の比重を占める電力部門の伸びも4.9%と昨年同月の2.2%を上回った。しかしIIPの10.47%の比重を占める鉱業部門の伸びは2.5%と、昨年同月の7.9%に比べ大幅な鈍化を見た。
年初2ヶ月のIIP成長率は5%(4.1%)と昨年同期(括弧内数字、以下同様)を上回った。以下、製造部門は5.2%(4%)、鉱業部門は4.2%(5.8%)、電力部門は3.4%(3.7%)と、製造業を除き、昨年同期の伸びを下回った。
製造部門の5月のパフォーマンスを詳細に見ると、資本財部門の伸びが9.3%(5.1%)、基本財部門が4%(5.6%)、中間財部門が0%(0%)、消費財部門が12%(6.6%)、耐久消費財部門が6.8%(-6.7%)、非耐久消費財部門が13%(12%)と、非耐久消費財部門及び資本財部門の好調が目につく。また年初2ヶ月については資本財部門8.1%(2.2%)、基本財部門3.7%(5.1%)、中間財部門1.1%(0%)、消費財部門9.1%(7.7%)、耐久消費財部門2.7%(-1.7%)、非耐久消費財部門12%(11.3%)と続く。
5月には17業種中12業種がプラス成長を記録中でも飲料・タバコ及び関連産業が最高の28.2%をマーク、以下運輸機器及び同部品が24.1%、食品が21.1%をマークした。その反面、皮革は-5.5%、羊毛・絹・合成繊維は-5%、綿繊維は-4.8%と不振だった。
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