2003-07-11 ArtNo.31536
◆TVS、2ストローク・バイク/輸出市場開拓に注力
【ニューデリー】昨年、バングラデシュ、スリランカ、アフリカの一部諸国に1万台の2ストローク・バイクを輸出したTVS Motor Company Ltd(TVSM)は、今年は2倍以上の2万5000台の輸出を目指している。
エコノミック・タイムズが7月5日、TVSMのVenu Srinivasan重役(MD)の言を引用し伝えたところによると、2ストローク・バイクの余命が幾ばくもないと考えるのはまだ早い。インド市場では排ガス基準が日に日に強化されているものの、デッドラインは2008年である。加えてアフリカや南アジア市場には、2ストローク・バイクの新たな市場が形成されつつある。TVSMは現在Max100やMax100 Rを含む2ストローク・バイク・モデルの製造・販売を手がけているが、2ストローク・バイクの輸出を開始したのはまだ2002年5月のことである。しかし今や同社は近隣諸国やアフリカ諸国の市場開拓を目指している。
TVSMは昨年国内で27万台の2ストローク・バイクを販売したが、現在の輸出比率からすれば、その成長の潜在性は極めて大きい。しかしプレ・ミックス・オイルの使用を規制する国が増えたため、スクーティーとモーペッドの輸出市場は縮小している。
TVSMは、輸出戦略の一環としてアジアの主要市場、例えばインドネシア、タイ、ベトナム、そして最後には中国に組み立て拠点を設けることを計画している。ASEAN及び中国市場にプレゼンスを築くことにより、同社は最終的に世界のトップ5二輪車メーカーになることを目指している。こうした積極的な輸出戦略の下、同社は目下輸出市場向けの全く新たな仕様のバイクを開発している。消息筋によると、TVSMは近くインドネシア市場向けのステップスルー新モデルを発売、その後、ベトナム、タイ、フィリピン市場の開拓にも着手する。輸出市場をターゲットにした同新モデルは来年年央までに発売される見通しだ。また海外ベンチャーの財務面の準備は今年9月までに整う見通しと言う。
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