【ムンバイ】Bajaj Auto Ltd (BAL)のRahul Bajaj会長兼MDは、このほど2004年以降に二輪車市場に究極の戦争“mother of all battles(イラクのサダム前大統領の言)”が発生すると予言した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月3日報じたところによると、バジャジ会長は年次報告書の中で「2004年末までには、ほとんど全ての国際モーターサイクル・プレーヤーがインドをそれ自身のプレー・グラウンドと見なすものと予想され、二輪車市場におけるmother of all battlesが開始されるだろう」と予言した。
バジャジ会長によれば、インドは中国とともに世界最大の規模を備えた市場で、国内生産(GDP)成長率も5.5%を超える。このため全ての国際プレーヤーにとって魅力的な市場になっている。こうした国際プレーヤーは、強固なプレゼンスを築くまで持久戦を行い得る資本力を備えている。
BALの最大の課題は急速に拡大するモーターサイクル・エグゼクティブ・セグメントにおけるプレゼンスを大幅に強化すること。目下、BALの同セグメントにおけるシェアは7%にとどまっているが、同社はCaliber 115と、カワサキと共同で近く発売する125CC“World Bike”のパフォーマンスに期待している。向こう15~18ヶ月間にエントリー・レベルとプレミアム・セグメントにおける地歩を一層強化するとともに、エグゼクティブ・セグメントにおけるプレゼンスを大幅に拡大する。
昨年(2002-03)は、マニュアル変速スクーターの落ち込みに歯止めをかける目標を実現できなかったが、同社はスクーターの時代が終わったとは考えておらず、引き続きモーターサイクルとスクーター両市場に高品質で斬新なモデルを投入して行くと言う。