【ムンバイ】昨年(2002-03)198万5000トンの鉄鉱石を生産したTata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)は、国際市場における大きなビジネス機会に注目、今年は輸出量を2倍に拡大することを目指している。
エコノミック・タイムズが7月2日伝えたところによると、TISCOのRatan Tata会長は年次報告書の中で以上の方針を明らかにした。TiscoのB Muthuraman重役(MD)は、去る5月に75クロー(US$1600万)を投じて鉄鉱石の生産量を現在の200万トンから500万トンに拡大すると語っていた。
Tiscoはまた中期的に鉄鋼需要は引き続き拡大するものと見、ジャールカンド州Jamshedpur工場の鉄鋼生産能力を年間400万トンに100万トン拡大する方針を決めた。
タタ会長によると、鉄鋼業界が直面する最大の挑戦は、不可避的に訪れる景気後退を如何に乗り切るかで、鉄鉱石輸出はその対応策の1つでもある。基本的には製品ミックスに調整を加え、内外の顧客と長期的な関係を結ぶことが求められる。このためTiscoは単なる鋼材のサプライヤーにとどまらず、顧客のコスト競争力強化に役立つ総合的なスチール・ソリューションのプロバイダーに変身することを目指すと言う。