2003-07-02 ArtNo.31483
◆化学製品輸出の成長は目覚ましいが依然不十分:化学省次官
【コルカタ】インドの化学品輸出は過去7年間に140%の成長を見、1200クロー(US$2.56億)に達したものの、5450億米ドルの世界化学品貿易の1.3%を占めるに過ぎない。
ビジネス・スタンダードが6月25日報じたところによれば、化学・石油化学省のVinay Kohli次官は当地で催された『P C Ray記念講演会』の席上、『化学産業の見通しと挑戦』と題して講演、以上の指摘を行った。それによると化学産業は年間13億~18億米ドルの輸入超過を記録している。
政府は、ビジネス環境の整備、輸出促進、投資誘致に努め、国内化学産業を国際競争力を備えた産業に育成するとともに、国際的プレゼンスを強化する責任を有する。Ganguly委員会は、インドの化学産業は投資家にとって決して魅力有る投資対象ではないと指摘するとともに、染料、農業化学、ファインケミカル、特殊化学に照準を合わせるよう提案している。政府と民間部門は手を携えて化学産業を振興する必要がある。主要課題としては、迅速な成長と整頓、コスト削減、そして研究開発(R&D)投資が挙げられる。化学産業の成長は、新アプリケーションの開発の他、農業信貸/保健/その他の福祉制度と言った支援措置により促進される。
インドにおける国民1人当たりのポリマー消費は3キロと、国際平均の20キロを遙かに下回り、ポリエステルのそれは1.4キロと、世界平均の3キロ、中国における4キロ、インドネシアにおける5キロを下回っている。また国民1人当たりの医薬品支出は3米ドルと、英国の97米ドル、米国の191米ドル、ドイツの221米ドルを大幅に下回る。
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