2003-07-02 ArtNo.31476
◆バイク会社、エコノミーからスタイル&パワーにシフト
【ニューデリー】消費者がパワーとスタイルをより重視するようになる中で、モーターサイクル市場にダイナミックな変化が生じつつある。昨年、125-150ccクラスの販売台数は2倍に拡大、モーターサイクル部門全体の成長率の3倍以上の伸びを記録した。
エコノミック・タイムズが6月26日伝えたところによると、これまで市場は燃費の良いエコノミー・セグメントにより牽引されて来たが、TVS Motorsのセールス&マーケッティング担当R Chandramouli副社長は「パワー・セグメントの好調な成長は今年も持続し、多くの消費者にとって燃費の良さは二次的要件になるだろう」と指摘した。125-150CCセグメントの、バイク市場全体に占めるシェアは2001-02年の7%から2002-03年の11%に拡大した。その一方で、110CC未満のエントリー・レベルの昨年の成長率は24%と、バイク部門全体の28%の伸びを下回った。
信用格付け会社Investment Information and Credit Rating Agency (ICRA)のデータによれば、これまでのところパワー・セグメントは150ccのBajaj Pulsarが市場シェア43%でトップ、Yamaha Motors Indiaが27%で2位につけている。
Bajaj AutoのRL Ravichandran重役(ED)は、「国際的には125ccモデルはエントリー・レベルだが、インドでもモーターサイクルの初回購入者が、この種のバイクを選ぶようになっている」と指摘する。同セグメントの価格が5000~7000ルピー下降したことも、こうした傾向を助長している。
パワー・セグメントの販売の急増を見て、バイク・メーカー各社も同セグメントに照準を合わせ始めており、今会計年度には主要プレーヤーのハイ・ボルテージなアクションが見られるものと予想される。
TVSは最近、エンジンとスタイルに改造を加えた150CCFieroをリラウンチしており、Hero Hondaも新スタイルの133CCAmbitionを発売する見通しだ。Bajaj Autoはカワサキと共同開発した125ccモデルを7月末に販売する準備を進めている。またLMLも今会計年度中に同セグメントに新たに2モデルを投入する計画と言う。
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