【ブーバネスワル】オリッサ州では向こう数年間に総額1万6000クロー(US$34.126億)の鉄鋼プロジェクトが計画されており、これらが完成するならインドの新鉄鋼センターが誕生する見通しだ。
インディアン・エクスプレスが6月30日伝えたところによると、オリッサ州政府のAU Singhdeo鉄鋼鉱業部長は同紙に以上の消息を語った。それによると18件の鉄鋼プロジェクトのパイプが敷かれており、内少なくとも8件は既に具体的な動きを見せている。これらのプロジェクトは第10次5カ年計画期間に合計年間約700万トンの鉄鋼製造能力を追加することになる。
例えば、Bhusan Groupは2段階に分けて3500クロー(US$7.46億)を投資、年産280万トンの総合鉄鋼プラントを設ける計画で、年産120万トンの第1期プロジェクトの最終段階の準備を進めている。
Jindal Steel & Power LtdはKeonjhar県の鉄鉱山付近にやはり3500クロー(US$7.46億)を投じて年産200万トンの鉄鋼プラントを、また姉妹会社のJindal Stripsは6000クロー(US$12.8億)を投じて、州内に総合的ステンレス・スチール・プラントを、それぞれ設ける計画だ。
パンジャブ州Ludhiana県拠点のArati Steel Ltdは633クロー(US$1.35億)を投じてCuttack県に年産50万トンの高付加価値鉄鋼製品の製造施設を設ける。
西ベンガル州やメガラヤ州にスチール・プラントを設けているShyam DRI Power Ltdは、Sambalpur県に総合的鉄鋼プラントを設ける。
M/s Neepaz Mettalics (P) Ltdは390クロー(US$8318万)を投じて年産35万トンの鉄鋼プラントをRourkelaに設ける計画で、既に建設に着手している。
SMC Power Plantは445クロー(US$9491万)を投じて年産40万トンのスチール・プラントを設けることを計画している。
西ベンガル州Kolkata拠点のVISA Industries Ltdは320クロー(US$6825万)を投じ、Dubriに年産20万トンの総合的ステンレス・スチール・プラントを設ける。
国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)のRourkelaプラントはコークス炉(coke oven battery)の建設と製品の付加価値アップに400クロー(US$8531万)を投資するが、SAILは別途400クローを投じて同プラントのために新鉄鉱山を開発する。
国営Kudremukh Iron Ore LtdはBarsuanにおける鉄鉱山の開発に700クロー(US$1.49億)の投資を予定、当局に許可を求めている。
National Mineral Development Corporation (NMDC)は州内の鉄鉱山に1000クロー(US$2.133億)を投資、鉄鉱石の年産量を1000万トンに拡大することを申請している。
オリッサ州ではまた海綿鉄産業の急成長も予想され、過去数年間に新たに15の海綿鉄工場が誕生、それまで操業していた合計年産能力110万トンの既存21工場に加わったが、別に14工場が隊列に加わる見通しだ。
オリッサ州政府はこの機会を逃さぬよう、2001年工業政策決議(IPR:Industrial Policy Resolution)に修正を加え、特別優遇パッケージを準備、投資プロジェクトの誘致に努めていると言う。