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2003-06-30 ArtNo.31463
◆鉄鋼業界、3年内に設備能力20%アップ
【コルカタ】インドの主要鉄鋼会社は、中期的に供給不足が予想されることから、向こう2、3年内に設備能力を約20%拡張することを目指している。
エコノミック・タイムズが6月26日報じたところによると、新規プロジェクトは存在しないものの、Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)/Rashriya Ispat Nigam傘下のVizag Steel Plant (VSP)/Ispat Industries/Steel Authority of India (SAIL)/Jindal Vijaynagar Steel (JVSL)等の主要鉄鋼会社は新施設の増設やプロセスのリエンジニアリングを通じて約600万トンの年間製造能力を追加する計画だ。
Tiscoは3年間に1700クロー(US$3.626億)を投じて既存の400万トンの製造能力に、完成品100万トンの製造能力を追加する。
Ispat Industriesは、目下、500クロー(US$1.066億)を投じたDolvi工場第2次拡張計画の試運転を進めているが、熱間圧延コイル(HRC)の年間製造能力を現在の150万トンからさらに90万トンほど拡張する。
VSPは3年内に2500クロー(US$5.33億)を投じ、条鋼の年産能力を500万トンに200万トンほど拡大する。
傘下の4つも総合プラントの96~98%の稼働率を実現したSAILは、リエンジニアリングとデボトルネッキングを通じて3年内に年産能力を合計150万トンほど拡大する。同社は次期会計年度までに粗鋼の生産量を現在の1100万トンから1200万トンに拡大する方針だ。
年産160万トンのHRC製造施設を有するJVSLは、熔銑と完成品のミスマッチを調整するため、スラブの年産量を60万トンほど拡大する。
この他、Essar Steelは、英国のパートナーStemcorが、Haziraコンプレックスにおける冷間圧延プロジェクトを完成させた後、その年産量を240万トンに、60万トンほど拡大する予定だ。
インドの鉄鋼産業は2002-03年に95%の稼働率を実現、約3300万トンの製品を生産、3000万トンの国内需要に応じるとともに、約370万トンを輸出した。輸出量を差し引いた生産量と国内需要のギャップは、輸入と在庫で補填された。鉄鋼業界は国内需要が向こう2~3年間に年率5~6%の成長を見ると予想している。
ちなみに、経済協力開発機構(OECD)諸国は、欧州、米国市場における供給過剰が深刻化する中、向こう4~5年間に設備能力を20%、7500万トンほど削減することを目指している。
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