2003-06-30 ArtNo.31461
◆中国二輪車メーカー、完成車からエンジン輸出にシフト?
【ニューデリー】中国二輪車業界は、インド市場における活動を再び活発化させる動きを見せているが、数年前にさしたる成果を上げることができなかったモーターサイクル完成車の輸出から、エンジンの輸出にシフトする構えのようだ。
インディアン・エクスプレスが6月27日伝えたところによると、インド産業連盟(CII)の調査報告は、中国自動車製造業者協会(CAAM:China Association of Automobile Manufacturers)筋の消息として、大部分の中国企業は完成車ではなく、エンジンの輸出に関心を抱いているとレポートしている。それによると、これはインド国内の競争環境が厳しく、小売り網を構築するのも困難なため。中国業者は50ccエンジンを110米ドルで売ることを希望していると言う。
しかしインド二輪車業界筋は、「中国業界のオファー価格にさして魅力はない。25%の輸入税が課される上、これらのエンジンは2ストローク方式で、インドの排ガス基準を満たしていない。触媒コンバーターを装着すれば、コストが一層嵩む」と指摘した。
Bajaj AutoのRL Ravichandran副社長は、「地元二輪車メーカーは中国製エンジンの輸入に興味はないが、コスト競争力さえ有るなら中国製コンポーネントの輸入は、ビジネス・センスを有する」とコメントした。KineticやTVSは既に一部のコンポーネントを中国から輸入している。
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