2003-06-30 ArtNo.31456
◆Sun/Oracle、MSに対抗し低コスト・ソリューション提供
【バンガロール】Sun Microsystems India Ltd(SMIL)とOracle India Ltd(OIL)は、手を携えてインド市場にロー・コスト・コンピューティング・ソリューションを提供、未開拓の中小企業市場を開拓する計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが6月26日報じたところによると、SMILのBhaskar Pramanik重役(MD)とOILのShekhar Dasgupta重役(MD)は、25日共同記者会見し、以上の方針を明らかにした。それによると、これは、情報技術(IT)インフラが急速に整備される中で、低コストなクラスター・ベースのコンピューティング・ソリューションを提供しようと言う両親会社の国際戦略の一環である。ロー・コスト・コンピューティングはLinuxベースのシステムと両社の製品の統合により実現される。
これまでも両社は緊密に提携し主にハイエンド・マーケットを対象にそのサービスを提供して来た。ロー・エンド・マーケットにも大きな潜在性が存在するが、コストに敏感な同市場を開拓する際は、次世代のアプリケーションやミッドウェアを必要とする。
サンマイクロシステムズは9月には、国際的封切りと同時にインドでもデスクトップ・ソリューション“Madhatter”をお披露目する。ビジネス向けデスクトップ・ソリューションはLinuxとSolarisオペレーティング・システムをベースにしたパッケージになり、同社は、ソフトウェアの総コストを、マイクロソフトのものに比べ70~80%カットすることを目指している。
欧米のサーバー・ベースの市場と異なりインドは、デスクトップ・ベースの市場で、200万台以上のパーソナル・コンピューター(PC)が用いられている。これらのPCが、揃ってマイクロソフトに替えサンのデスクトップ・ソリューションを採用したならコスト節約は莫大な額にのぼる。
一方、売上げの3%を情報技術(IT)インフラの構築に支出している銀行・金融・テレコミュニケーション部門は、サン及びオラクル製品・サービスの最大市場で、両社は引き続き同領域に照準を合わせて行くと言う。
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