2003-06-27 ArtNo.31445
◆Godrej、過当競争/市況低迷に抗し冷蔵庫販売20%増目指す
【チェンナイ】インドの冷蔵庫市場は競争が過熱し、今年は10%以上の成長も望めない状況にあるが、Godrej Appliances Ltd(GAL)はボリューム販売の20%増を見込んでいる。
ザ・ヒンドゥーが6月24日報じたところによると、GALのR.Ravi販売担当副社長は同紙に以上の見通しを語った。それによると、昨年の冷蔵庫市場の成長率は8%にとどまったが、同社は18%の成長を実現した。このため今年も様々なレーンジの多数の新モデルを発売、市場シェアの拡大を図る。現在GALは全ての価格帯、全てのサイズのモデルを揃えており、こうした戦略は奏功している。多国籍企業の参入は、顧客の購買意欲を高めることにもつながるため、同社はむしろこれを歓迎している。
直冷(direct cool)セグメントには180/215/260リッターの3モデルを投入する予定で、霜取り不要(frost-free)セグメントについては既に450リッターの製品を紹介している。今年9月までには直冷式と霜取り不要セグメント双方に、200/230リッター・モデルを加える。GALはCFC(chlorofluorocarbon)/HFC (hydrofluorocarbon)/HCFC (hydrochlorofluorocarbon)100%フリーの冷蔵庫を既に発売している。
昨年の霜取り不要冷蔵庫市場は57万台で、この内27万5000台は、GALとWhirlpoolの製品で占められた。直冷式冷蔵庫市場の規模は234万台で、この内72~75%が175リッター、約20%が180-200リッター、残りが200リッター以上の製品で占められている。GALは小売店舗の数を増やしてブランド・イメージの向上を図るとともに、アフター・ケアを強化する方針だ。
昨年の同社のエアコン販売は不振だったが、同カテゴリーにも様々なレーンジの各種新モデルを投入する計画だ。ウィンドー・セグメントには1/1.5/2トンの製品を、スプリット・セグメントには1.5/2トンの製品を、それぞれ投入する。GALは昨年1万5000台のエアコンを販売、2%のシェアを占めた。市場における追跡調査を進めており、値下げも検討している。
また、昨年の洗濯機市場規模は120万台と、過去2、3年同市場は成長していないが、同社は6%のシェアを占めた。GALは電子レンジ等の他の家電製品市場への進出も計画していると言う。
|