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2003-06-27 ArtNo.31441
◆鉄鋼業界、来週全面的値上げ準備
【コルカタ】インドの鉄鋼市場は、過去3ヶ月にわたり小康を保っていたが、来週は全ての品目を網羅する値上げが行われる見通しだ。
エコノミック・タイムズが6月24日報じたところによると、インド鉄鋼業界は、日本と台湾の鉄鋼会社が目下進めている対中輸出価格交渉の妥結と踵を接して値上げを行うものと見られ、Steel Authority of India Ltd(SAIL)とTata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)の他、Essar Steel、Ispat Industries、Jindal Vijaynagar Steel(JVSL)等の新世代の鋼板メーカーも、値上げを行うものと予想される。
鉄鋼各社は日台鉄鋼会社の対中輸出価格の妥結額に基づき29日に最終的な値上げ額を決めるものと見られ、早ければ7月1日の午前零時を期して熱間圧延コイル(HRC)価格のトン当たり500~600ルピーの引き上げが行われそうだ。
建設用条鋼は過去2ヶ月間にトン当たり200~400ルピー値上がりしたが、SAIL、Tisco、Vizag Steel Plantは、7月1日より同程度の値上げを準備している。
新日鐵と台湾のChina Steelは、7月に中国向け各種等級の鋼板価格を5~10%、トン当たり15~30米ドル値上げする計画を発表した。これに対して6月に大規模な対中輸出を行った地元のSAIL、Ispat、JVSLは7月の輸出分も既に契約済みで、これらの企業は国際価格の上昇に乗じて国内価格を引き上げる方針と見られる。地元鉄鋼各社は、国内需要は鋼板も条鋼も向こう数四半期引き続き拡大するものと見ている。
インド鉄鋼産業は昨年、前年を30%以上上回る360万トンの鉄鋼製品を輸出、内100万トン以上を中国に輸出した。中国の今年の新規割当では、インドとその他の途上国の鉄鋼会社は、年間224万トンの中国輸出市場のより大きなパイを獲得した。
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