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2003-06-23 ArtNo.31420
◆ソニー、ハイエンド市場に照準合わせ二桁成長維持
【ニューデリー】Sony Indiaは、韓国のLG、Samsungがインドの消費者用電子製品市場において急速に台頭する中、引き続きハイエンド市場に照準を合わせ、二桁成長を維持する構えだ。
インディアン・エクスプレスが6月19日報じたところによると、今年4月にSony Indiaのマネージング・ディレクターに着任したサカモト・ケンイチ氏は、同紙のインタビューに対し、「ソニー・インディアは、それ自身のパフォーマンスを韓国のプレーヤーと比較する考えはない」と述べるとともに、「広告支出と対比した同社の売上げの伸びは極めて良好」と満足の意を表明した。
それによると、ソニー・インディアは、大幅な値下げやハイデシベルな広告等、高い代価を伴う短期的販促手段を用いぬ方針を決めた。目下同社は、ネットワークにリンクしたホーム・エンターテインメント・セグメント等、ハイエンド・セグメントに照準を合わせ、継続的に製品と技術の向上を図る戦略を採用している。市場圧力に屈して、ハイボリューム、低付加価値市場の需要に応じる考えはない。ハイエンド・セグメントに照準を合わせる戦略に基づき、従来型テレビジョン(TV)業務から手を引き、今ではフラットTVのみを手がけている。またオーディオ・セグメントに関しては、ハイエンド・ハイファイとウォークマンを含むポータブル・オーディオに集中している。こうした戦略は奏功し、同社の売上げは1996-97年の200クロー(US$4266万)から2002-03年の730クロー(US$1.557億)に二桁成長を続けている。
ソニー・インディアは伝統的に強力な東部と南部の高成長地域におけるプレゼンスの一層の強化に努めるとともに、西部や北部市場への浸透を図っている。
益々多くのインド消費者がアナログからデジタル製品にシフトしており、視聴覚機器と情報技術のコンバージャンスも進んでいる。何れにしてもソニーはインドを中国に次ぐアジアのキー・マーケットと位置づけていると言う。
これに対してLG Electronics IndiaのKR Kim重役(MD)は「モダン・ビジネスの環境は戦場のようなもの。新製品を顧客の下に如何に早く届けるかが、勝敗の鍵になる」、「マーケットプレースは極めてダイナミックで、ビジネス環境は一瞬も停止することがないが、そうした中でゴールを見定め、現在ばかりでなく将来のニーズも予想し、日々調整せねばならない」等とコメントした。
またSamsung IndiaのMB Lee副社長は、「Samsungは決して短期的利益を追求している訳ではない。インド企業として操業し、成長する道を歩んでいる」と語った。
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