SEAnews 2003-06-23 ArtNo.31414

【ムンバイ】Bombay Dyeing & Manufacturing Co. Ltd.のNusli N. Wadia会長に率いられるWadiaグループは、製薬会社のために新薬の人体実験を手がける臨床試験ビジネスに進出した。
エコノミック・タイムズが6月19日報じたところによると、Nusli Wadia氏の次男、Jeh Wadia氏とその協力者Vikram Naharwar氏が2001年初に共同で設立したIntegrated Clinical Research Sciences (ICRS)は、Wadiaグループがマハラシュトラ州Mumbaiに設けた2病院－－小児科病院BJ Wadia hospital／産婦人科病院Nowrosjee Wadia Maternity hospital－－を利用して内外の製薬会社のために臨床試験の請負サービスを開始した。
ＩＣＲＳの科学主任(chief scientific officer)を務めるNaharwar氏によると、同社はコスト効率のよい臨床試験サービスを迅速に提供することを目指している。同目的を実現するため上記2病院以外の地元病院とも提携したＩＣＲＳは、これまでに6種類の薬品の試験を完了、目下別の4種類の薬品の試験を進めている。
ＩＣＲＳはWadiaグループの本部、Neville Houseに設けたオフィスを通じ、臨床試験関連情報のデータ・マネージメント・サービスも手がけており、多国籍臨床試験組織のインド代表を務めることも計画している。
世界的に年間300億米ドル以上の臨床試験が行われ、内40％が臨床試験組織を通じてアウトソシングされている。インド国内には、Quintiles等の多国籍臨床試験組織が拠点を設けている他、SIRO ClinpharmやDiagnoSearchと言った地元臨床試験組織も存在する。地元の複合企業Relianceも、臨床試験サービス市場への進出を準備していると言う。