SEAnews 2003-06-20 ArtNo.31396

【チェンナイ】TVS Motor Company(TVSMC)は、Honda Motorcycle and Scooter Indiaの成功に刺激され、スクーター・プロジェクトを復活させるもようだ。
ビジネス・スタンダードが6月17日報じたところによると、TVSMCのVenu Srinivasan会長兼ＭＤは「もし市場の反応が引き続き良好ならスクーターを発売するオプションをもう一度検討する。我々は市場の動向を注視しており、適切に対応する」と語った。しかしSrinivasan氏は同イニシアチブのタイムフレームには触れなかった。TVSMCの最初で最後のスクーター・モデル“Spectra”は1998年に発売されたものの、さしたる成果を上げられぬまま2000年に市場から撤収した。しかしSpectraプロジェクトを通じて4ストローク・エンジン技術を培ったTVSMCは、その後同社にとって空前のヒット作、4ストローク・モーターサイクル“Victor”を発売した。同モデルは発売以来1年余で50万台以上が販売されている。
アナリストによれば、TVSMCは、Hondaが最近発売したEternoのパフォーマンスに刺激されたものと見られる。マニュアル変速のEternoは、Spectraに類似しており、Eternoが成功するなら、TVSMCが対抗モデルを市場に投入するのに時間を要しない。Hondaのこれ以前のモデル、ActivaとDioは何れも自動変速モデルで、発売以来好調な売れ行きを保っている。
TVSMCはまた、ASEAN地域に複数の海外拠点を設ける計画に関して最終方針を決めていない。Srinivasan氏は、「本格的製造施設にするか、組み立て施設にするかに関しても方針を決めていない」と語った。それによると、ASEAN地域に営業拠点を設けると言う計画は依然存続している。2カ所か3カ所になる見通しで、ロケーションは10月までに決定される。エンジンをインドで製造するか、海外で製造するかに関しても、まだコスト分析も行っていないと言う。