2003-06-18 ArtNo.31390
◆今年のエアコン販売の成否は6月の成績如何:アナリスト
【ニューデリー】インド・エアコン業界の今年通年の成否は、6月の売れ行きの如何にかかっている。それがもし今年初5ヶ月と同様ならシーソー・ゲームだが、5月の成長が繰り返されるなら今年上半期の成長率は12~15%のレベルに達する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月17日伝えたところによると、アナリストらは以上のように見通すとともに、エアコン業界の売上げの60%は上半期(1-6月)に実現されることを忘れてはならないと付言した。
Samsung IndiaのR. Zutshi取締役は、今年初5ヶ月のエアコン販売台数は34万台に達し、昨年同期を2~3%上回ったものと予想する。業界が期待した成長は実現されなかったが、その主因はトラック運転手のストライキと、国内エアコン市場全体の45%を占める北部地区の気温がそれほど上昇しなかったことに帰せられる。
WhirlpoolのAshok Bhasin副社長もほぼ同様の意見で、「5月までの成長率は遙かに予想を下回った。業界は20%以上の成長を期待していたが、実際の成長率は8~10%にとどまった。原因はサマー・シーズンの到来が遅れたことにある」と指摘した。
しかしDaikin Shriram Airconditioning Pvt LtdのRajnish Ohri重役(GM)は「4月の販売は大したものではなかったが、5月は、取り分け住宅市場が好調で、ダイキンは年初5ヶ月に約20%の成長を達成した。6月に業界全体として20~25%の成長が実現できれば、まずまず」と語った。
Bhasin氏によると、メーカーのコスト削減、メーカーとトレダー双方のマージン・カット、減税措置等によりエアコン価格は10%ほど下降した。今年通年の販売台数は69万台前後と、業界が当初予想した72万台を若干下回る見通しだが、それでも昨年実績を6~7%上回ると言う。
とは言え、一部のプレーヤーは今年1-5月の間に依然として期待通りの成長を記録したようだ。Samsungの販売は昨年同期比74%アップ、Whirlpoolは、Magicoolレーンジ・エアコンの販売が同40-50%成長したとしている。Voltas LtdのKawaljeet Jawa副社長は、同社の5月のエアコン販売が20%以上の成長を見たと語った。
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